リス・ムセの楽勝弾
再開後、FAカップも含めると
「1分け3敗」とメタメタだったシェフィールド。
ようやく、戦術的にキッチリした歯車の
組合せを見せてくれるような
試合ができました。
1点目は右サイドからのセンタリングを、
ベルゲが逆突きトラップ、
そしてファーのギリギリのところに蹴りこむ。
ベルゲはチーム史上最高の移籍金で
今年1月に移籍。
シェフィールド・U、ヘンクからMFベルゲを獲得! リヴァプールも関心示した21歳 | サッカーキング
英語実況分析:Incisive
この箇所で:
really incisive stuff on the far side.
incisive とは形容詞で「鋭利な」との意味。
調べてみると「-cise」=cideであり、
「殺す」(ジェノサイドとかのサイドね)意味の
ラテン語等語根に由来する。
ここで俺ちゃん「じゃあ、incide っていう動詞もあり?」
➡調べてみたら:
incide 古語「切り離す、溶解する」
おっ、やはりありました。
しかしすでにobsolete だそうです。
推測ですが、「in【s】ide」(内側)と
混乱するからではないかと。
◇◇◇
さて、ハリー・ケインのゴール取り消しシーンで、
and the goal is not going to stand here.
a goal が「stand」するんですね。
成立する、という意味は分かりますが、
自分がこのコロケーションを用いて
会話できるかとなると、心もとない。
意識的に憶えておきたい用語だと感じました。
◇◇◇
そして、チーム2点目の
リス・ムセの得点シーンが面白い!
攻撃側が、というより、
スパーズDF陣のズタズタ感が
興味深いという意味です。
●左サイド、アウトサイドターンが巧みだったけど、
単純なワンツーで置き去りにされすぎじゃね?
誰だ、あの無気力マーク外しは…w
●リス・ムセのマーク受け渡し、
疎かにもほどがある!
ただ、ここで横並びのDF2枚に対して、
シェフィールドの攻撃陣が2枚縦に並んだ
シーンなんですよね。
「どっちがどっち見るんだよ」と、
後ろ側のDFは分からなかったのかも。
Leapfrog:かわず飛び込む…
さらに、この得点シーン直後には
面白い動詞も使われています。
…and [Sheffiled United] look on course to leapfrogSpurs.
leapfrog「飛び越す」。
ここで一句、
「リス・ムセや かわず飛び込む 楽勝弾」。
…失礼いたしました。
◇◇◇
3点目も見事な崩し!
DF2番バルドックが右サイドに進出。
ここで実況氏:
lung-busting run:
「bust」は壊す、ダメにする。つまり「肺を壊しかねないほどの
猛烈な走りで右サイドへ!」
得点後は:
and the Blades are running riot here…
run riot「はびこる、悪事の限りを尽くす」
➡今日は手が付けられないほど
猛威を振るっている!
◇◇◇
スパーズのDF陣がメタメタだったのはあるにしても、
シェフィールドの崩しもスバラシイ。
そして英語表現と言う観点でも、
非常に豊かなこのハイライト動画。
特にお薦めしておきます!
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